法律用語には、まぎらわしいものや、非常にわかりにくいものが数多くあります。
しかも、法律上の言葉と、社会一般で使われている言葉が違っている場合もあるのでヤッカイです。
そこで、紛らわしい法律用語についていくつか解説したいと思います。
1 「被告」と「被告人」
まず、「被告」と「被告人」です。
民事裁判では、訴えた人のことを「原告(げんこく)」、訴えられた人を「被告(ひこく)」と呼びます。
これに対して刑事裁判では、起訴された人のことを「被告人(ひこくにん)」といいます。
ところがテレビや新聞などのマスコミは「被告人」のことを「○○被告」と呼ぶことが多いため、民事裁判で「被告」と呼ばれて腹を立ててしまう方もおります。
しかし、「被告」は民事裁判での言葉で、被告人とは全く別物です。
ご理解いただければと思います。
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