児童虐待を指摘する書込

【さいたま地裁平成18年1月20日】

児童福祉施設A会の副施設長甲野氏は、ネット掲示板で次のような誹謗中傷を受けていました。
※原告の本名は「甲野」で、掲示板上では「甲野」や「K野」と書かれていました。

そのような状況で被告は、次の書込をしました。

平成14年4月21日
「K野君と私の関係について」
少女がそのような状態に追い込まれたと言う現実は事実としてあり、その現実を現認している人もいる。そして、私はK野君なら、きっと施設処遇の中で、それはやるだろうと確信しているのです。

平成14年9月7日
「Re:はじめまして」
この子は、職員を恨んだろうね。許さないだろうな。彼女はその2年後に、自らの首を吊り自死することを選択した。
彼女がA会に措置されていた頃に、K野に必要以上に攻撃されていたのではないかと私は考えている。あの地で、知的障害を有する子どもと「共に生きる」事を実践している私にとって(25年前に出来なかったことを具体化したい)、前回の裏切り(仲間を理事会に売ったこと)は許せても、今回の事は許せない。

平成15年7月23日
「Re:職員が子どもをレイプしていた」
>「虚言癖」ですか、便利な言葉ですね。
その言葉は、聞いた事がある。高校生交流会の場所で、A会の甲野が、子どもが甲野に「ひどいめに会っている」と参加者の前で話したそうだ。結局「虚言癖」のある子と言う甲野の説明で、皆だまされたそうです。
子どもが一人、施設を追放され、命を奪われたのに。(あの子は自殺したのよ。誰も責任はないのよ。あの子に問題が会ったのよ。私たちは精一杯頑張ったは。)
自ら首を絞くった子どもは、誰を恨めばよいのでしょうか。

平成15年10月2日
「Re:施設での虐待」
私が問題視している、A会では、18歳の子どもが現在の副園長に縄で縛られ、精神病院に送致され、転院後、20歳で自死をしたと言う事がありました。そういう事を含めて、噂の事実があったのなら大変なことです。しかし、噂ではお返事の使用が無いのです。

そこで、甲野氏が、被告に対して、300万円の支払いを求める裁判を起こしました。
裁判所は、どのような判決を下したのでしょうか?

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結論を言いますと、裁判所は、150万円を支払え、という判決を下しました。

書込をした被告は、「名誉毀損的な表現に対しては、言論で対抗して名誉回復をすべきである」、などとも反論しましたが、裁判所は、このような反論を認めませんでした。

また被告は、真実性の抗弁も主張しましたが、これについても裁判所は「真実の証明があったとは認められない」としました。

150万円と認定した根拠としては、

「本件掲示板に多数の読者がいること」、
「被告の書込の後、原告の甲野氏は、自治体などの監督機関から呼出しを受けて、書込の内容について釈明を求められるなど現実の不利益を被っていること」、
「被告は直接原告に対し容易に事実を確認できる立場にありながらこれをせずに書き込みをしたこと」

などが挙げられています。

書き込みを実行する前に、今一度自分の文章を読み直すことを強くオススメします。
ネット上の書込は、世界中の誰でも見ることができるものですから。


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